町の住民が一夜で消えてしまった…アシュリー住民集団失踪事件

町の住民が一夜で消えてしまった…アシュリー住民集団失踪事件

町の住民が一夜にして全員消えてしまった「アシュリー町民集団失踪事件

アメリカ・カンザス州にある小さな町アシュリーでは、住民が集団失踪してしまう前に、「空に黒い亀裂が現れる」「朝になっても太陽が昇らない」「死者が蘇った」などの不可思議な出来事が発生していました。

そのため、「住民たちは異次元にいってしまったのではないか」「地獄の門が開いてしまったのではないか」などとも言われています。この町で、いったい何が起きたのでしょうか。

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最初の奇妙な出来事

アメリカ・カンザス州に位置する小さな町アシュリーでは、1952年8月8日から住民全員が失踪する8月16日までの9日間、不可思議な出来事が何度も発生していました。

ことの発端は、8月8日午後7時13分、アシュリーの上空に「黒い亀裂が発生した」という通報から始まりました。このとき、最初に警察に通報したのはガブリエル・ジョナサンという住民でした。

ガブリエルは、「空に奇妙な光景を見た」「黒い亀裂が空に出現した」として警察に通報。その後も、ほかの住民から相次いで同様の通報が寄せられました。

通報を受けてヘイズ警察署は、一人の警察官を調査のためアシュリーへと向かわせました。ヘイズ警察署からアシュリーまでは一本道であったため、すぐに現場へと到着するはずでした。ところが、現場へと向かった警察官は、なぜかアシュリーへたどり着くことはできませんでした。

現場へ向かったはずの警察官から、「どうしてもアシュリーへとたどり着けない」「アシュリーへと向かっているはずなのに、なぜかヘイズへと戻ってきてしまう」との報告を受けたヘイズ警察署は、今度は7台のパトカーを現場へ向かわせることにしました。

しかし、7台とも最初にアシュリーへと向かったパトカーと同じように、一本道を進んでいるにもかかわらず、なぜかヘイズへと戻ってきてしまいました。

そうこうしているうちにも、「空に亀裂が出現した」「穴が開いた」などと次々に通報がよせられていましたが、警察は現場へ向かうことができず、アシュリーの住民たちに「不用意に外出しないように」と、注意を促すことしかできませんでした。

昇らない太陽

空に亀裂が現れるという最初の不可解なできごとから2日後、8月10日の朝、再びヘイズ警察署に通報が入りました。通報の内容は「朝になっても太陽が昇らない」「空が暗闇に包まれている」といったものでした。

アシュリーへどうしてもたどりつくことができなかったヘイズ警察署は、今度はヘリコプターを要請してアシュリーへと向かうことにしました。

カンザス州のトピカからアシュリーへと向かったヘリコプター。今度は、なんとか現場までたどりつけたものの、アシュリーの町は黒い影のようなもので覆われており、空から町の様子を見ることはできませんでした。

翌日以降、さらに奇妙で不気味な出来事が起こります。

死者との会話と子供たちの集団失踪

8月11日の午後12時43分、フィービー・ダニエレフスキーという住民からヘイズ警察署に通報が入ります。通報の内容は「娘が亡くなった父親と会話している」というものでした。

この日、同じように「子供が死者と会話しているのを目撃した」という内容の通報が、なんと329件もよせられました。

そして、この日の夜から翌日の早朝にかけて、事態はさらに深刻になります。

一晩の間に、この町に住んでいた子供たち217名全員が行方不明となってしまったのです。

アシュリーで何が起きているのか…

どうしても現場へと辿り着くことができない警察は事態を把握することができず、住民たちには「外出せず自宅で待機」するように呼びかけることしかできませんでした。

大きな炎

8月13日午後5時19分、アシュリーに住むスコット・ランツという名前の高齢男性から、「遠くの空に大きな炎が見える」という内容の通報が入りました。

スコットは、「その炎はとても明るく、空高く伸びている」と通報を受けた警察官に語りました。その後、他の住民からも「炎が北に移動している」「黒い空から炎がでている」などの通報が寄せられました。

そして、日付が変わって8月14日の午前0時9分、ベンジャミン・エディコットという住民から「炎が真昼のように明るくなった」との通報が入ります。ベンジャミンは、「炎が強くなり、真昼のように明るい」などと語った後、「待つだけ待つ」と意味不明なことを話し、少しの沈黙の後に「なにか南に見える」と言い残して通話を終了しました。

この日、通報があったのは、このベンジャミンからの1件だけで、昨日まで一日数百件もあった通報はぱたりと止まりました。

最後の通報

8月15日、ヘイズ警察署に最後の通報が寄せられます。

通報者は、アシュリーに住むエイプリル・フォスターという女性。フォスターは、あきらかに動揺しており、助けを求めていました。

通報の第一声は「お願い助けて、彼らが戻ってきたの」というものでした。

警察官は、意味がわからず、フォスターに、まずは落ち着くように促します。そして、なんとか話を聞きだすとフォスターは、死んだ人や行方不明になっていた人が戻ってきて、その中には昨年死んだはずのフォスターの息子もいたと言います。

そして、アシュリーの住人のなかには、死んだはずの人たちを家の中に招き入れてしまった人たちもいますが、その人たちの家からは炎があがり全焼してしまったと言います。

ここまでのことを電話で話し終えた後、フォスターが「何か入ってきた」と叫び、その直後に、くぐもった声で「ママ?ママ?どこに隠れているの?」という声が聞こえてきました。

最後には「ママ、見つけたよ」という声が聞こえ、女性の悲鳴をあとに通話は切れてしまいました。

地震発生

フォスターから通報があった直後、マグニチュード7.9の巨大地震が発生。アメリカ中西部の多くの地域で観測され、震源地はアシュリーの直下。8月16日の午前3時28分でした。

アシュリーからの救助要請はなかったものの、カンザス州政府は大きな被害が出ていると考えて、翌朝に救助隊を派遣しました。午前6時55分、現場に到着した救助隊は奇妙な光景を目にします。

アシュリーの町に大きな亀裂が走っていたのです。それは全長約900メートル、幅450メートルの巨大なものでした。亀裂からは炎が燃え上がり、近づくことはできませんでした。

アシュリーの住民はそこには一人もいませんでした。

地震の後、大規模な捜索隊が結成され、消えた住民たちを12日間にわたって探しましたが、手がかりはまったく見つからず誰一人として発見することはできませんでした。

そして、8月27日、再び大きな地震が発生。マグニチュードは7.5、震源地はまたしてもアシュリーでした。不思議なことに、この地震の後、前回の地震で発生した亀裂が綺麗にすべて塞がってしまいました。

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