アメリカ空軍も調査した謎の事件!宇宙人からクッキーを貰ったジョー・シモントン事件

アメリカ空軍も調査した謎の事件!宇宙人からクッキーを貰ったジョー・シモントン事件

今回は、UFOに遭遇した男性が宇宙人からクッキーを貰ったという奇妙な事件。ジョー・シモントン事件をご紹介いたします。

宇宙人からクッキーを貰ったという特異性、そのクッキーが証拠として残されていること、実際にアメリカ空軍が事件を調査していることなどから、このジョー・シモントン事件は数あるUFO遭遇事件のなかでも特殊な事例として注目を浴びています。また、ヨーロッパの各地に存在する妖精伝説との関連についても指摘されています。

事件の概要

事件が起きたのは1961年4月18日午前11時すぎ。アメリカ・ウィスコンシン州に住む農夫、ジョー・シモントンは家の外から奇妙な音が聞こえてくることに気がつきました。シモントンはこのときの音を「濡れた道路の上をゴツゴツしたタイヤで走っているような音」だったと証言しています。

シモントンは奇妙な音の正体を確かめようと窓から外の様子を伺いました。すると、銀色の物体が空から降りてくるところでした。それは円盤状のUFOで、お椀を合わせたような形。直径は約9メートル、高さは3.5メートルほど、機体の横には排気管のようなパイプが並んでいました。また、表面はクロムメッキされたように綺麗だったと言います。

シモントンの証言によるUFOのスケッチ
シモントンの証言によるスケッチ

空から降りてきたUFOは、地面すれすれの位置で滞空していました。

シモントンは、それが何なのかを確かめるためにUFOに近づいてみたところ、突然ハッチが開き、船内に三人の宇宙人の姿が見えました。

宇宙人たちはイタリア人のような見た目で、身長150センチほど、体格は小柄。肌の色は黒っぽかったと言います。ネイビーブルーのタートルネックのような服を着ており、頭にはヘルメットのようなニットキャップをかぶっていました。

シモントンが宇宙人の様子を伺っていると、そのうちの一人が水差しのような容器を持って、それを飲むような仕草をしました。

それを見たシモントンは、宇宙人たちは「水を欲しがっている」のだと思い、容器を受け取って水を汲んでくることにしました。容器は金属のような物質で、色はシルバー、両側に持ち手が付いていて、重さはアルミニウムよりも少し重たかったと言います。

容器に水を満たして戻ってきたシモントンは、それを宇宙人に手渡すときにUFOの内部を覗き込んでみました。UFOの内部は鈍い黒色。計器盤のようなものがいくつも見えました。

そして、一人の宇宙人が調理器具の上でクッキーのようなものを焼いていることに気がつきました。シモントンはそれが何なのかを知りたくて、指を差してみました。すると、宇宙人はシモントンがそれを食べたがっていると思ったのか、あるいは、水を貰ったお礼なのか、4枚のクッキーをシモントンに手渡してくれました。

その後、宇宙人はUFOに乗り込むと、南の方角に高速で飛び去って行きました。シモントンがUFOに気づいてから、UFOが飛び去っていくまでの時間は5分ほど。

一人残されたシモントンは宇宙人から貰ったクッキーを食べてみましたが、ダンボールを食べているみたいで美味しくなかったと言います。

ジョー・シモントンとクッキー
ジョー・シモントンとクッキー

アメリカ空軍による調査

シモントンはUFOとの遭遇を友人であり郡判事を務めていたフランク・カーターに話しました。

事件の詳細を聞いたカーターは、シモントンが宇宙人から貰ったと主張するクッキーを受け取り、アメリカ空軍に調査を依頼しました。

空軍は受け取ったクッキーを、アメリカ保険教育福祉省の食物薬物研究所で検査しました。

シモントンが宇宙人から貰ったクッキー
シモントンが宇宙人から貰ったクッキー

クッキーは直径10センチ、厚さは3ミリ程度。成分は、ショートニング、澱粉、そば殻、小麦ふすま、大豆など、すべて地球上の物質であることが判明しました。また、バクテリアや放射能の値も正常でした。ただし真偽は不明ですが、作家のジェイ・ラースは、クッキーに使われていた小麦は未知のタイプであったと主張しています。

最も特徴的だったのは、このクッキーには塩分がまったく含まれていませんでした。通常、塩などを使わなくても、食料品には少なからず塩分が含まれています。そのため、意図的に抜かない限り、塩分が含まれないクッキーが出来ることはありません。また、手間をかけてまでそのようなクッキーを作ることは、あまり考えられません。

空軍はクッキーの検査以外にも、現地での調査とシモントンへの聞き取りも行いました。そして、最終的にはシモントンは幻覚を見ていたのだという調査結果を報告しました。

この事件に限らず、UFO事件の解明には幻覚説が持ち出されることが多くあります。

しかし、UFO研究家のジャック・ヴァレは、この幻覚説に真っ向から反論します。

妖精伝説

フランスの著名なUFO研究家ジャック・ヴァレは、このジョー・シモントン事件と、西洋で語り継がれる妖精伝説との類似点を指摘しました。

ヨーロッパなどでは、今でも妖精の存在を信じている人が多くいます。そして、各地で語り継がれている妖精伝説は地域によって若干の違いはあるももの、「人間と出会った妖精は食料と水を交換する」「妖精は特に蕎麦粉のケーキを好む」「妖精から貰った食料には塩分が含まれていない」などの共通点が多くみられます。

さらに、アメリカやヨーロッパでは、1800年代までは頻繁に妖精の目撃情報がありました。しかし、次第に妖精の目撃情報は減り、代わりにUFOの目撃情報が増えてきました。

これらのことから、ヴァレは妖精と宇宙人は同じものなのではないかと考えました。昔は宇宙人という概念がなかったので妖精と呼ばれていましたが、時代の変化や人間の認識の変化で宇宙人と呼ばれるようになったというのです。

シモントンが見たのは、かつて妖精と呼ばれていた存在なのでしょうか。それともやはり幻覚を見ていたのでしょうか。

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