1977年、ブラジル北部パラー州にある小さな島コラレスで、UFOが目撃され住人たちが攻撃されるという事件が発生しました。このUFO襲撃事件は数ヶ月に渡って続き、ブラジル政府が調査に乗り出すという重大な事態となりました。
今回は、このコラレス島で起きたUFO襲撃事件についてご紹介いたします。
事件の概要
1977年、ブラジル北部パラー州にある小さな島コラレスで奇妙な事件が発生しました。
突如、空にUFOが現れたのです。目撃者の中にはUFOから襲われ怪我をした人も多く、同様の事件が数ヶ月に渡り続きました。また、UFOに攻撃され死亡した人もいると言われています。最終的には数百件にも上る通報が寄せられました。
報告されたUFOの形状は、球体、円盤型、葉巻型など多くの種類があり、なかには魚みたいな形をしていたという証言もありました。また、これらのUFOが海から現れたり、海に潜って消えていく姿を目撃した人もいました。さらに、UFOから人間型のエイリアン(ヒューマノイド)が出てくるのを見たと証言している住民もいます。
多くの場合、UFOは光を放ちながら低空を飛行していました。
UFOから発せられる光を浴びた住民たちは、めまいや震えに襲われ、なかには一時的に麻痺して動けなくなる人もいました。さらには、皮膚に火傷のような傷が残ったり、身体から血を抜かれたような感覚がした後に複数の小さな傷ができたという人もいます。
これらの症状を訴える人たちを病院で検査した結果、多くの人が実際に失血しており、血液を吸われたような小さな傷が残っていました。また、血液を調べてみると貧血などの異常が見受けられたと言います。
そのため、住民たちは、このUFOにポルトガル語で「吸う」という意味の「チュパチュパ」と名付けました。
目撃証言
コラレス島で起きたUFO襲撃事件には数多くの目撃証言があります。その一部をご紹介します。
男子高校生の証言
友達と一緒に黄色く光るUFOを目撃した。直径は1.5メートルほどで、機体は透き通っていた。中に男性と女性が一人ずつ座っているのが見えた。UFOからは光線が発射され、それを浴びた後、しばらく麻痺して動けなくなった。
男性猟師の証言
UFOは低空を飛び、ゆっくりと近づいてきた。船の上まできたUFOは強い光を放ち、船員の何人かは光線に焼き殺されてしまった。
30代男性の証言
近所の人が叫んでいたので家の外に出てみると、黄色く光るUFOが空を飛んでいた。UFOからは光線が発射され、それを浴びた後、強い衝撃を受け身体が麻痺して動けなくなった。
地元の男性の証言
低空を飛んでいるUFOを発見した。機体の直径は3メートルほどで、円盤型のUFOだった。それを眺めていると、機体の底部が開き中からエイリアンが現れた。エイリアンはボディースーツを着ており、人間そっくりのヒューマノイドだった。怖くなりその場から逃げ出したが、しばらくUFOに追われた。
これらのように、UFOから放たれた光線によって攻撃されたという証言が数多くあります。そして、男性漁師の証言では、仲間の船員が光線によって焼き殺されたと言います。
さらに、謎の物体や光の玉が家の中まで入り込んできたという証言もあります。
地元の男性の証言
夜、部屋でくつろいでいた時、光の玉が家の中に入ってきた。その光は、しばらく部屋の中をぐるぐる回っていたが、やがて私のところに近づいてきた。なぜか意識が朦朧としてきたため、大声で叫んで助けを呼んだ。家族がかけつけてくると光は消えていった。
30代女性の証言
部屋で寝ていたが、ふと目が覚めると小さな物体が部屋の中を飛んでいた。その物体が近づいてきて胸のあたりに触れた瞬間、針で刺されたような痛みを感じた。身体が麻痺して動けなくなったが、物体から血を吸われているような感覚があった。やがて意識を失ってしまったが、目を覚ますと強烈な頭痛に苛まれた。
地元の女性の証言
夜、寝室で眠っていたら強い光を感じて目を覚ました。その光は天井から私の胸を直撃していた。胸に熱を感じたため、ベッドから起きあがろうとしたら男性のエイリアンが現れた。エイリアンが私のほうを指さすと、最初の光よりも、もっと強い光で攻撃され、胸に火傷と傷を負った。
このほかにも多くの目撃証言がありますが、いずれもUFOから襲われ血液を吸われたり意識を失ったなどの共通点があります。
そして、UFOから襲われた人たちを診察した地元の医師は、患者の身体には共通して針で刺したような傷があったと証言しています。
政府による調査
UFOによる襲撃事件は数ヶ月に渡って続いていました。
島の住民たちはパニックに陥り、銃で武装する人も現れました。
これらの事態を重く見たブラジル政府は空軍に調査を依頼。特別調査チームが結成され、コラレス島へ派遣されることになりました。
調査チームは住民たちから話を聞いたり、被害に遭った人たちの傷について調べていましたが、この間にも何度もUFOが出現しました。
空軍のヘリコプターが出現したUFOを追いかけようとすると、光線で攻撃され逆に逃げる立場になってしまったこともありました。
調査チームは3ヶ月ほど現地で調査を行い、住民たちにこれらの出来事を「UFOの正体は気象観測用の気球であり、謎の光も自然現象であった」と説明しようとしました。しかし、これらの説明は住民たちに受け入れられるものではありませんでした。
そうこうしているうちにUFOの出現は次第に減っていき、事態は沈静化。政府は、住民たちが納得する説明をすることなく、調査を打ち切ってしまいました。
事件から3年後
結局、事件の真相は最後までわかりませんでしたが、それ以降UFOが出現することもなく町は平穏な日常を取り戻していきました。
しかし、最後の目撃から3年後の1981年、再びUFOによる襲撃事件が発生します。事件が起きたのは、コラレス島からほど近い、パラー州の町ベレンでした。
この町に住む10代の女性が、洗濯を取り込もうと庭に出たところ、低空に謎の物体が浮遊しているのを発見しました。女性はこの謎の物体から光線で攻撃され意識を失ってしまいます。しばらくして意識を取り戻すと、胸には血を吸われたと思われる無数の傷が残っていました。
この後も、この町では人間や家畜が襲われ同じような被害に遭う事件が多発しました。
さらに、ベレンから500キロほど離れたパルナマラの町では、猟師の男性が鹿狩りの最中にUFOと遭遇。体内の血を全て抜き取られ死亡してしまったという事件も発生しています。
この年、ベレンやパルナマラでは何度もUFOによる襲撃事件が発生しました。
調査メンバーの自殺
コラレス島での事件当時、空軍に所属していて調査チームの一員であった男性は、事件から20年後、研究者からのインタビューに答えました。男性が答えた内容は特に当たり障りのないもので、事件当時にどのような調査を行なっていたかなどでした。
目新しい証言も出てこなかったため、この男性の証言はそれほど重要視されていませんでした。
しかし、インタビューから3ヶ月後、男性は首を吊って死んでいるのを発見されました。警察はこの男性の死を自殺であったと断定しました。しかし、突然のことであり、インタビューの後であったため、口封じのために殺されてしまったのではないかとの憶測が飛び交っています。
男性は何らかの真実を知っていたのかもしれません。
この事件は、集団ヒステリーであったと言われることもあります。その一方で、エイリアンは密かに地球人に関する情報を集めていて、軍はこの事実を知っているが隠しているという噂もあります。
ブラジル空軍には、この事件に関する数百ページにおよぶ報告書が存在していると言われています。はたして、事件の真相はどのようなものなのでしょうか。
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